フォント

カテゴリ:東洋蘭( 34 )

桃腮素が咲き、

中国では蘭が、古来「君子」のアイテムとされて来た事も有り、大変に尊ばれた植物の一つです。

中でも特に、「素心(そしん)」と呼ばれる珍しいアルビノ(突然変異などで、色素が体内にない個体)等の株は、純粋で人の「心」のあり様にも通じると見られて来たためか、大変に珍重されて来ました。(「素心」の「素」は、白又は無地を意味し、「心」は花の中心部を意味すると言われています)

蘭の愛好家は更に、花の中心下部の「舌(ぜつ)」と呼ばれる唇弁の色が、白に見える株を「白胎素(はくたいそ)」、緑色に見える株を「緑胎素(りょくたいそ)」と呼び、拘って分類区別する場合があります。
近年では、厳密に「素心」と呼べる株は、赤・紫・黃などの色素を体内に持たない純粋なアルビノの株だけとする分類が主流となっている様ですが、もう少し曖昧に、舌が黄色く見える株を「黄胎素(おうたいそ)」、白舌の喉元の両脇に当たる部分(腮:し/あご・エラの意味)が淡い杠桃色のボカシのある株を「桃腮素(とうしそ)」、舌全体に霧状などの極小点でボカシに見える株を「刺毛素(しもうそ)」、舌全体に紅色の入る場合を「硃砂素」などとも呼んで、赤や黃を多少含んでいても、「素」を感じるのでか、素心の仲間と見なされる場合も有る様です。

ちょっと不自然な様ですが、この辺りの曖昧さは、東洋的な「寛容」だったのかも知れません。もう少しこじつけて考えると、日本の有名な「閑さや岩にしみ入る蝉の声」と言う俳句で、「無音」では無いのに「静か」と感じられてしまう事とも、対比による効果の重要性という意味では、似た面が有るのかも知れません。


『杭州寒蘭』無名(桃腮素)
e0259194_18450733.jpg

軸(株の幹の部分)も子房(花の付け根から軸までの部分)も青い(緑色の日本的呼び方)ので、一見「素心」の様にも見えますが、舌(花の中の中央下部の唇弁)の奥に、ボンヤリと赤味の部分がありますので、分類の名称に「素」の字があっても、厳密な意味では素心ではないとされています。
e0259194_18452703.jpg

【参考】
「杭州寒蘭(こうしゅうかんらん」は、今から40年位前に、今では故人の黄業乾さんが、緑色部分が澄んで美しく、舌が白く輝き、花弁の周囲が白く覆輪として縁取られた寒蘭を、中国杭州の蘭集荷地にて入手し、日本に持ち込み、近所の某園芸店等で展示紹介し、それを見た人の間にセンセーションが起こり、以来、黄さんが初めて入手した地名に因んでそう呼ばれる様になりました。(他に、「水晶寒蘭」とか「細葉寒蘭」とも呼ばる事もあります)
当時原産国の中国では、寒蘭の愛好者は、それ程多くなかった様で、日本での人気が先行した様です。(その理由としては、寒蘭の花や全体の姿での「空間」の多さが、日本人の好みには合っていたが、中国では、細い花弁による花形の隙間が、あまり好まれていなかった、とする分析が成り立つと思われます)

原産地は浙江省近辺と考えられていましたが、長い間不詳でした。近年は、浙江省の他に雲南省の武夷山近辺でも似た物が自生している事が判って来ています。
花が咲いた状態の杭州寒蘭の特徴には、一般的な寒蘭よりも幾分小柄で、葉巾も狭く、香りが弱いという傾向が有ると思われます。

当時日本向け輸出の為に、数百株単位の山採り根巻き状態に梱包されて、杭州寒蘭として届いた荷では、現地での一般的な寒蘭との分別が不十分だった為に、場合によっては「杭州寒蘭」が全く含まれない荷もあり、そんな希少さ故に、日本の愛好家の間では、長いこと幻の蘭の様に扱われ、高い人気を保っていました。(ワシントン条約の締結発効よりも前の頃)

その頃の花の咲いていない状態の株での見分け方は、一般的な寒蘭(日本産の寒蘭と殆ど変わらなく見える)よりも、根が太い事などと言う曖昧な情報に頼るしかなかったので、咲いてみるまでは、杭州寒蘭なのか、一般的な寒蘭なのか、誰も正確には判断出来ない時代でした。中には、咲いた後でも区別の難しい中間的な特徴の株もあったりしましたので。
また、当時の杭州寒蘭は、一般的な寒蘭と同条件での栽培が難しかった事もあり、何年か育てた後に残念ながら枯死するケースも多く、入手だけでなく、維持も難しい蘭でした。
当初は、選別された青花(あおばな:舌の他の花弁が緑色だけの花)には、水に縁のある湖や川の名前を命名し、更紗(さらさ:花弁に赤や黒などの縞模様の筋が入る)や色花(いろばな:花全体が赤など、緑でなく見える花)には、山やそれに因んだ名前を付ける事が黄さんの流儀でしたが、特に登録すべき団体も無かったので、幸いにして新しく杭州寒蘭である事が確認された場合、その株の所有者は自由勝手に名付け命名して楽しむ事も可能でしたが、そんな暗黙のルールがあったので、今でも残る当時の選別株には、そんな名が付いている事が多い様です。

近年「杭州寒蘭」として輸入される株は、当初の物と比べて栽培し易い物が増えたと感じられますし、花も株全体の雰囲気も、幾分違って来ている様に感じられますので、昔の坪は採り尽くされて、産地は既に別の場所へと変わってしまったかと推測されます。

杭州寒蘭と、色や外観(や香り等)の特徴で近い種類と感じられる「紫秀(ししゅう)蘭」又は「邱北(きゅうぺい)蘭」と呼ばれるシンビジューム(無香の種類)も原産地の近くに自生しているらしいので、おそらくは、その蘭と一般的な寒蘭との自然交雑の結果に産まれたのが「杭州寒蘭」だったのではないかと想像されます。近い将来ゲノム解析で、謎だった素性が明かされる事になるかも知れませんが、それまで昔の株を維持保存出来るのかどうかが心配でもあります。

杭州寒蘭での純粋な「素心」の株も、最近は現産国で多く培養されて来ているので、入手は比較的容易になって来たのですが、私は必ずしも「素心」を好んでは求めてはいません。(出荷元の中国での人気が異常に高く、日本での入手がまだ難しい事と、我が家では素心も有る事は有るのですが、今期は咲きそうにないので、負け惜しみもあるかな?)

杭州寒蘭の一番大きな魅力は、形だけでなく、全ての青い(緑色の)部分に黄色っぽさに依る濁りが感じられない事で、スッキリくっきり爽やかな雰囲気がある事だと思っています。
その意味で、「素心」の株を見直すと、殆どの株で、緑色の濃さ(コントラスト)が弱く、黄色味を含む一般的な(杭州寒蘭でない)寒蘭との違いが、あまり明確には感じられずに、寂しい気がしてしまいます。
つまり、緑色の濃い、スッキリくっきりの美しい株は、多少なりとも赤などの色素を含んでいて、舌や花弁周囲の覆輪部分が相対的に際立って白く見える事だと、私は感じて評価しています。






日本や中国に分布自生しているシンビジューム属で、「春蘭」「寒蘭」「一茎九花(華)」などの「東洋蘭」と呼ばれている仲間は、順調に育てば、毎年の様に新たなバルブ(擬似球根)が、普通は生まれて2年目位のバルブに連結する様に1~2個づつは殖えて連なりますが、個々のバルブの寿命が、せいぜい数年間と長くはないので、全体が大株に増殖発展([新たに生まれるバルブ数]引く[古くて枯れるバルブ数]との差の増加)するには、とても永い時間を要します。
自然界では、その個体の遺伝因子が忠実に継承される繁殖は、種子ではなく直接連結したバルブでの増殖だけに限られると考えられます。(希に、根に近い地下茎が延びて、増殖が行われることがあると聞く事もありますが、私はまだ検証した事がありませんので)

そんな自然界での繁殖では、大株に育ち、古いバルブが朽ちる事に依り、自然に株分けがなされ、自生範囲が徐々に拡がるとも考えられますが、人為的な介入などが無いとすれば、とてつもなく永い時間を要し、その株に極めて近い場所(山採りでは「坪」とも呼ばれる)を越えて拡がる事は難しいと考えられます。
種子による増殖では、風で遠くまで飛ぶ事が可能でしょうが、自家受粉であっても、その個体と100%遺伝子情報が同じ株の出現は、必ずしも期待出来ないので、似ていたとしても、当然別の株なのです。
つまり、選別評価された名品の株などは、自然界でそれが育った坪の他では、同じ物が(ほぼ)見付けられない事になりますし、人為的な栽培増殖にも、それなりの時間が掛かる、そんな原因でか、培養に要するしばらくの期間は流通が滞り、趣味者・愛好家・収集者にとっては羨望により、まるでアイドルの様に「まぼろし」と化して高騰してしまう様です。(冷静に見れば、たかが「草」なので、待っていれば似た物も出てくるのしょうが)

最近では、山採りの株を人が栽培し、特に優れた形質と判断された場合には更に「メリクロン培養(生長点の核を、薬剤等も併用して分割増殖させる培養方法)」で増やす事も可能にはなりましたが、人間による選別では、どうしても偏りが起きがちで、例えば「素心」への評価などは、希少品だという先入観が強過ぎていると感じます。
その他多くの無名の蘭の場合でも、意図的に株分けされない限り、殆どの鉢がこの世に二つと存在しない、それぞれ別の個性を持った大切な命の希少品なのです。(この辺は、なんだか人間にも似ている気が・・)
そして、それぞれの株の個性は、自分で気長に育てたり、無駄な先入観を捨てて観察してみると、結構大きな違いとして発見出来る事があります。

そこが、趣味の東洋蘭栽培での一つの面白さでもあるかと思います。
他人の価値観に踊らされ振り回されていては見付けられない、深い楽しみの・・・



『杭州寒蘭』無名(あお更紗色/舌前面無点/五弁ともに覆輪あり)
e0259194_12494060.jpg



私は、寒い冬に咲く「杭州寒蘭」の凜とした存在感が大好きです。








[PR]
by Ru_p | 2018-12-03 18:41 | 東洋蘭 | Comments(0)

ウチョウラン属 咲きそい



今年のウチョウラン属は、咲き始めから、約1か月が経過して、ほぼ咲きそろいました。アンカーは、遅咲き系ですが大好きなサツマチドリです。

e0259194_20054387.jpg
e0259194_20003493.jpg

e0259194_20125828.jpg
e0259194_20182216.jpg

アワ系実生も今まだいくつか咲いています。
e0259194_20232820.jpg

遅咲き系のウチョウランも幾つかは
e0259194_15353225.jpg
e0259194_15353948.jpg








[PR]
by Ru_p | 2018-06-22 19:51 | 東洋蘭 | Comments(0)

ウチョウラン始まり

今年のウチョウラン(属)の開花で第一号です。
e0259194_15173973.jpeg

交配実生の株ですが、可愛い咲き方なので嬉しい。










[PR]
by Ru_p | 2018-05-21 15:09 | 東洋蘭 | Comments(1)

花の表情

e0259194_1449711.jpg
青花無名;開花後40日目(20151212初花確認;20150112花無し処分品として4鉢入手分;記号④-4)

『杭州寒蘭』では、捧心(ホウシン)と呼ばれる部分(舌の上で、前に二本突き出す様な形の花弁)の周囲に雪白色の覆輪(フクリン:縁取り)が見られる事が一つの特徴です。(覆輪は、杭州寒蘭以外に、邱北寒蘭にも見られる場合が有ります)

捧心は、その花の表情(雰囲気)に大きく影響を与える大切な要素の一つです。
捧心の形として一般的に、先端が閉じる様にくっ着いた状態に見える物は、雰囲気が『清楚』なので、多くの人に好まれ、結果的にその入手を難しくしている様です。
e0259194_16161073.jpg
紅更紗名品;開花後30日目

寒蘭は、どの花も開花直後には捧心が閉じているのですが、数日後には多くの花で捧心の先が開き、外側に反る傾向があるので、寒蘭展では、開催日の朝;オープン直前に、出品者が盛んに矯正する光景を目にします。
そして、そんな整形美人と知らずに入手した株は、後日失望する事が多い様です。(開花直後の花だけを見ると、だまされやすいですが、葉姿・葉性を見慣れると、花形の推測を出来る場合が多く、これは細胞分裂の段階で、花も葉から分化した器官だったからに由来するからの様です)
また、花を選ぶ場合には、出来るだけ終花の状態(色・形)を知ると、間違いが少ないと思います。(なんだか、おヨメさんを選ぶ『極意』とかに似・・・?)

稀には矯正(整形)しなくても先端がくっ着いた状態を永く保つ花も有りますが、多くの場合、健全に開花すれば、その先端が僅かに開く事が、花の構造上は自然の様です。(捧心の先が開かない事で有名な『孤峰』ですら、作り方によっては開く咲き方をします)

私の場合、開花後1ヶ月以上の終花になって捧心の先端が開いても、①真っ直ぐ伸びた形、②抱え込む様に先が狭まった形、等を条件として長いこと寒蘭を集めて来たつもりでしたが、最近気が付くと、全く逆で、大胆に外側にカールする花にも魅力を感じる様になりました。
e0259194_2454551.jpg
濃赤花『真寿唐(ますから)』と命名;開花直後で、赤が薄く緑が多く残っている状態
e0259194_115458.jpg



捧心のカールには、『清楚』とは言えなくとも、十分に『カワイイ』花(感)が・・・・
e0259194_197536.jpg












[PR]
by Ru_p | 2015-12-23 17:38 | 東洋蘭 | Comments(2)

ほぼ、咲き揃い


まだ12月も初旬なのに9割近くは開きました。
e0259194_20054744.jpg
e0259194_20060585.jpg
e0259194_20063089.jpg
e0259194_20144458.jpg
e0259194_20151939.jpg

e0259194_20182711.jpg



[PR]
by Ru_p | 2015-12-06 20:41 | 東洋蘭 | Comments(0)

イレギュラーではない開花

杭州寒蘭の開花進捗 20151103

ふつう杭州寒蘭の開花時期は、11月下旬から約2ヶ月間(日本寒蘭に比べて約1ヶ月遅い)位ですが、今年は既に『獅子峰』が開きました。
e0259194_15395893.jpg


もっと大きな時季外れ開花も含めて、この様な偏差は、毎年数パーセントの株に起こっています。
おそらくは、遺伝子レベルで組み込まれた出来事で、非常事態の自然災害などから『種』を護る為には、役立ってきたことだとも思われます。
ほかのツボミの多くは、あと、数週間くらいで見頃になりそうです。
e0259194_15394845.jpg
e0259194_15395402.jpg















[PR]
by Ru_p | 2015-11-03 16:17 | 東洋蘭 | Comments(2)

春がほころび・・

中国春蘭のつぼみが一斉に動き、ほころび始めてます。

珍蝶
e0259194_15415222.jpg

老代梅
e0259194_15421174.jpg

賀神梅
e0259194_15441488.jpg

小打梅
e0259194_15455238.jpg

宋梅
e0259194_15461428.jpg


ついでにハルカンランも
e0259194_1746373.jpg

香りの良い中国春蘭の季節は、冬の間からずっと待ち焦がれて来たものです。






そんななか、なんと3ヶ月前に開花した杭州寒蘭が、いまだ変わらぬ姿のまま健在とは驚き。

杭州寒蘭無銘青花
e0259194_21124061.jpg

寒かった事もあるのでしょうが、普通の杭州寒蘭の花期は1~2ヶ月なので、これ以外の株はとっくに萎れてしましまっています。
この花は、葉も花弁も特に肉厚で曲が少ないタイプだったからでしょうか。数年前にネットオークションで葉の画像だけを見て気に入ったので購入しましたが、これほど終花まで捧心の先が開かない花は珍しいです。(未だ無銘なので、何か名前を考えてあげなくては・・・・)

杭州寒蘭は、特に葉の姿が花の特徴を表す事が多い蘭なので、好きな株の葉の特徴を良く観察して、似たものを未選別品の中から選ぶと良い花が咲いてくれる事が多いです。







※コメントでご質問を頂いたので、下に関連する事を追記します。
>葉のどんな特徴を・・
主に「昔のタイプ」の杭州寒蘭での場合ですが、「形」に関しては、花弁毎の特徴(全体の曲や部位毎のしゃくれや巾と厚み変化や他の花弁との分岐の仕方など)と葉のそれとが似ている(元来花弁は葉が進化のした物と見れば、似ていて当然)と考えられます。この事を踏まえて葉姿を見れば、そのプロポーション(例えば葉のカーブは、「垂れ葉」の場合、その断面が部位毎に開き方の異なる「V字型」に近い形と見た場合、元の方の「I字型」に近く閉じた部分では、縦方向の剛性が高くて縦に曲がりにくいが、中程から先の「ー字型」に近い部分では、急に縦方向剛性が下がり曲がりやすい性質になる、と言う見方)と花弁のそれとが近い事を期待出来ます。
他にも、この様な視点で観察すれば、多くの共通点に気付きますので、その先は観る人の感性や観察眼が慣れて来れば、気付く事と思います。
「色」に関しても、爽やかな緑色と地色の純白な花は、株全体に「黄色味」を含まない特徴があるので、遠目にも区別出来ますし、新芽のハカマ付近を見ると更に良く判ります。(但し、「紅花」の場合、杭州寒蘭で後から赤く変化するタイプでは、何時どの程度の濃さになるのか等は非常に難しくて、まだ自信ありません)


[PR]
by Ru_p | 2015-02-23 21:52 | 東洋蘭 | Comments(2)

杭州寒蘭 (その後の)

開花し始めてから約1ヶ月たった更紗の花の形が、かなり安定しました。
獅子峰
e0259194_14255161.jpg
花の色は、始めの澄んだ緑から大きく移り変わり、赤紫の筋が目立つりっぱな更紗となりました。
花弁が開ききり、両側弁が一文字に近い平肩(へいけん)となった形を見ると、気持ちが元気になる様な気がするので好きです。色も形もツボミの時には想像出来ない様な大きな変化でした。
全体がこの位まで開くと、棒芯(ほうしん:舌の上の二枚の突き出た弁)の先が多少は開いて来ますが、開いた先端が外側に反らずに内側に慎ましく抱え込む様な形を保つ花が一般的には良い花として好まれています。


他にも杭州・・・・の開花は進んでいます。
e0259194_1434276.jpg

e0259194_14344776.jpg


下の邱北寒蘭(紫秀蘭)は、花弁が全て大きく外側に反ったもので、この位大胆に開けっ広げだと、逆に愛嬌さえ感じるので楽しいです。
e0259194_16575540.jpg

[PR]
by Ru_p | 2014-12-01 18:26 | 東洋蘭 | Comments(0)

邱北の開花

前回(三週間前)ツボミだった邱北(キュウペイ)寒蘭が開花しました。
e0259194_8321332.jpg

一見すると、杭州寒蘭と似ていますが、花弁や葉がより肉厚で、全体にズングリと詰まった感じです。

中国での産地が広範な為か、花数・葉姿・色などでは幾つかタイプがある様です。
これは3花でしたが、花数は少なめで、2花か4花前後のタイプが殆どの様です。
葉は普通2枚で出る様ですが、元の方は杭州寒蘭に似て、細くなっている事が多い様です。
花弁の周囲には細く覆輪が見えますし、舌が雪白の地色に紅点を散らすなど、杭州寒蘭の特徴に類似点が多い様です。
残念ながら、香りは感じられませんが、杭州寒蘭でも他の寒蘭よりは香りが弱いので、その点でも似ていると言えそうです。

おそらく、交雑や進化の過程では極めて近い品種だったのだろうと思います。
日本では別名「紫秀蘭」とも呼ばれますが、音の響きが好まれないためか、あまり使われていない様です。
[PR]
by Ru_p | 2014-11-16 08:39 | 東洋蘭 | Comments(0)

杭州寒蘭 進捗

今年、ツボミが上がって来た杭州寒蘭の中で一番早いのが、この株。
e0259194_23533162.jpg

e0259194_23534610.jpg

e0259194_23541731.jpg
先週の撮影ですので、青花の様に見えますが、この後色が変化する更紗です。

そして、これが一昨日の一番下のツボミの様子。
紫色の筋模様が急に濃くなりました。
e0259194_073383.jpg



更に、下の画像は今朝の様子。
e0259194_0194789.jpg

e0259194_026516.jpg

普通、花形の良い花は、花弁が肉厚なので、開花には比較的長い時間が掛かるのですが、この所の高めの気温の為か、もう舌が降り始めてしまい、少し不安です。
普通、開花するとツボミの時よりも色が薄く見えます。また、気温が零度以下くらいまで下がると、更に濃くなる事が多いので、まだ中途半端な色合いです。


他の株は、まだツボミが小さい状態です。
e0259194_0281457.jpg

e0259194_0283551.jpg
e0259194_029229.jpg




同時期に開花する邱北(キュウペイ)寒蘭は、少し進んでいる様です。
e0259194_0302531.jpg

[PR]
by Ru_p | 2014-10-26 23:33 | 東洋蘭 | Comments(0)


妄想猫の起末具連記


by Ru_p

更新通知を受け取る

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

最新の記事

桃腮素が咲き、
at 2018-12-03 18:41
カミナリ怖い! (春信)
at 2018-11-18 15:06
ツルだらけ (芦雪)
at 2018-10-08 11:22
微笑みの石仏たち(甲斐の棒道)
at 2018-08-10 19:16
夏の風物詩 (鳥文齋栄之)
at 2018-08-01 07:26
ウチョウラン属 咲きそい
at 2018-06-22 19:51
仙厓の達磨?
at 2018-05-27 14:39
ウチョウラン始まり
at 2018-05-21 15:09
白隠の禅画(の4)
at 2018-05-07 19:55
月の天女
at 2018-03-22 12:15
白隠の禅画(の3)
at 2018-03-10 17:20
富士山を見なかった?(芦雪)
at 2017-10-28 13:27
『猫』 を躾ける人? (文晁)
at 2017-10-28 10:42
恋する・・・? (芦雪)
at 2017-10-14 00:08
憧れだった蕪村?(芦雪)
at 2017-10-01 06:41
江戸でもダンス(の2)
at 2017-09-26 00:06
大文字焼き?(芦雪)
at 2017-07-21 20:05
古今集の古筆(その2:素性法師)
at 2017-06-23 20:14
伝説の仙人 (芦雪の1)
at 2017-06-02 18:03
巣作り?
at 2017-05-31 07:25

記事ランキング

タグ

(35)
(22)
(22)
(15)
(14)
(13)
(12)
(12)
(10)
(8)
(7)
(7)
(7)
(6)
(6)
(6)
(6)
(6)
(5)
(5)
(5)
(5)
(5)
(5)
(5)
(4)
(4)
(4)
(4)
(4)
(4)
(4)
(4)
(4)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)

以前の記事

2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 08月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 03月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 01月
2013年 10月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月

ブログジャンル

カテゴリ

東洋蘭
にゃんこ
アート・コレクション
その他