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芦雪の写生画

この画の題材にされた「和しのぶ」 は、秋に紅葉し、冬に枯れ落ち、春には芽を吹く多年生で、着生のシダ植物です。
コケ玉やヘゴ等の塊に根を張らせ、屋敷の軒下に吊して風流に観賞することが、江戸時代のお屋敷で流行っていたようです。

『吊しのぶと雀の図』 長澤芦雪 筆 14016 23.5x126  紙本墨画淡彩
e0259194_2110147.jpg

画のタイトルとしては『吊しのぶと雀の図』と呼ばれるべきでしょうが、しのぶの根は大胆に省略された勢いのある筆遣いで描かれています。更にこの画を見て視線が自然に向かうのは、汚れと見まがいそうな細かな蜘蛛だと思います。拡大してみると、風になびく糸の先の蜘蛛の精緻な筆遣いと、肉眼の限界とも思える観察眼に気付き驚かされます。
(足の線の太さは毛筆の限界でしょう)
e0259194_18584698.jpg

ユーモアとサービス精神に溢れた芦雪は、見る人が驚嘆するであろう細密部分を、さりげなさそうに描くことで、内心密かに誇らしくも悦に入っていた様な気がしてなりません。

それにしても、よくぞここまで描けたもので・・・








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by Ru_p | 2015-01-17 07:56 | アート・コレクション | Comments(0)

画の「引き算」 (芦雪)

野菊と岩上の雀図 長沢芦雪筆  09010  29×92.5
e0259194_12382634.jpg


小禽(特に「雀」)は芦雪が特に好んで描いた得意な題材なので、多くの作品が残されていますが、同じであってもこの画では筆数が特に省かれて描いてある様に見えます。
e0259194_12383989.jpg

細かく描くべき詳細部分が省かれているのに、驚くほど強く存在感が現われていることに気付きます。
それは、曖昧な部分を省き描かないこと(つまり「引き算」)が、結果として必要十分な個性を強調したと言うことなのかも知れません。

一説に、芦雪は片目の視力を失っていたとも言われています。とすると、細部が良く見えなくなったことで、反って対象の本質を見抜く力を得た、という事なのかも知れませんね。




滲み・かすれが上手く活かされ、雀の表情は、実に可愛らし・・・



落款印章:朱文氷形印(欠け無し)
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by Ru_p | 2013-10-06 06:00 | アート・コレクション | Comments(0)

芦雪の朝顔

朝顔の咲く季節(珍しく先取りで)    

e0259194_23214182.jpg勢い良く伸びた蔓や枝に小鳥を留まらせる画は蘆雪のオハコで、多くの作品が残されています。

種で簡単に殖やせる朝顔は夏の花で、既に平安時代には有った様です。
江戸時代には、朝顔の園芸品種も多く出ていましたが、これは濃色ですが比較的プレーンなタイプのようです。


小鳥も「スズメ科スズメ属のごく普通の雀ですが、蘆雪らしいアニメチックでカワイイ表情に描かれています。

雀を含め鶯や四十雀(シジュウカラ)など小鳥への芦雪の観察眼もすばらしく、分類上の特徴までもよく観ている事にも感心させられます。




















長沢芦雪 筆「朝顔と雀の図」  
08007  絹本30×97
e0259194_8192973.jpg

e0259194_872386.jpg


スズメがなんとも、かわいらしく・・






























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by Ru_p | 2012-06-16 00:09 | アート・コレクション | Comments(0)

芦雪の動物 (雀)

「群雀と落穂の図」 長沢芦雪 筆    07038
e0259194_1138566.jpg


長沢蘆雪と言えば、大胆な構図と潔く思い切った延びのある描線が一つの特徴ですが、愛らしくひょうきんな顔の動物画も数多く描いてます。美術館展示や出版物でもしばしば取り上げられて来たようで、私はそれらの動物の目の優しい表情が特に好きです。

蘆雪は動物や子供が大好きな性格だったらしく、慈しみの情が伝わって来る作品を多く残しています。
ただ、中には酔って描いたとしか思へないような駄作(?)もあり、一概に良い評価だけを下しにくいですが、それらも含めて愛着を感じている大好きな絵師です。









雀たちの表情が実にすばらしく、自由自在な角度から捉え、雀の気持ちまで描写されている様です。様々な角度からの観察と写生の修練の成果なのでしょうがさすがです。
e0259194_11393298.jpg





雀(鳥)・犬・虎(ねこ)・牛には特に親しみを感じていたらしく、表情豊かな優品が多く残っているようです。
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by Ru_p | 2012-05-19 07:26 | アート・コレクション | Comments(0)


妄想猫の起末具連記


by Ru_p

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