フォント

タグ:長沢芦雪 ( 32 ) タグの人気記事

芦雪は孤蝶

「蘆雪」 ついでに   09043
e0259194_12242717.jpg

自由な芦雪は「蕨(わらび)」の愛らしさを、写生で見逃さなかった。

ホッ とする小品です。

  長沢芦雪 筆「孤蝶と蕨」
[PR]
by Ru_p | 2012-06-19 22:26 | アート・コレクション | Comments(0)

芦雪の孔雀

   07048
e0259194_2073539.jpg右の画、王建章という中国明朝末の画家の画を芦雪が写した物の様ですが元画に関しては判りません。

孔雀は日本へ6世紀に新羅から送られた記録があるそうですが、おそらく江戸時代の日本では生きた孔雀を見た人は少なかったのでしょう。模写と言うことも有り、構図や添景は装飾的に構築されて、いわゆる決めポーズになっていますが、爪・嘴などには芦雪が鶴や鶏などの鳥類を観察して得たディティールの解釈が活かされているように感じます。
















長沢芦雪 筆「孔雀図」(落款印章より1793~1799)

(残念ながらシミが多いのですが参考のため)
[PR]
by Ru_p | 2012-06-18 00:00 | アート・コレクション | Comments(0)

芦雪の朝顔

朝顔の咲く季節(珍しく先取りで)    

e0259194_23214182.jpg勢い良く伸びた蔓や枝に小鳥を留まらせる画は蘆雪のオハコで、多くの作品が残されています。

種で簡単に殖やせる朝顔は夏の花で、既に平安時代には有った様です。
江戸時代には、朝顔の園芸品種も多く出ていましたが、これは濃色ですが比較的プレーンなタイプのようです。


小鳥も「スズメ科スズメ属のごく普通の雀ですが、蘆雪らしいアニメチックでカワイイ表情に描かれています。

雀を含め鶯や四十雀(シジュウカラ)など小鳥への芦雪の観察眼もすばらしく、分類上の特徴までもよく観ている事にも感心させられます。




















長沢芦雪 筆「朝顔と雀の図」  
08007  絹本30×97
e0259194_8192973.jpg

e0259194_872386.jpg


スズメがなんとも、かわいらしく・・






























[PR]
by Ru_p | 2012-06-16 00:09 | アート・コレクション | Comments(0)

遊び心(芦雪)

                 長沢芦雪 筆;蛞蝓(なめくじ)図/賛:月僲  12002
e0259194_857443.jpg

    
何でこんな物を描いたのか?と思いたくなる題材なのですが、通った跡の導線を文字のように扱って画と同化させてしまったところが面白いです。



同一テーマの別バージョンの画が府中市美術館でも公開されていました。
それでもかなり珍しい(面白い)題材だと思います。


月僲の画賛には、
津いん泥の崩れより
かよいたるあとあり五月晴
月僲題

と書いてあるようで、季節は今頃(梅雨時)なのでしょう。













      










            
[PR]
by Ru_p | 2012-06-16 00:05 | アート・コレクション | Comments(0)

金太郎と母?(芦雪)

   11031
e0259194_189716.jpg「山姥」の伝説には更に古い歴史があるようなのですが、足柄山の「金太郎」伝説と「山姥」伝説とが結びついたと思われる昔話は古典芸能の浄瑠璃や歌舞伎などで江戸時代天明の頃の上方では盛んに取り上げられ上演されていたようです。多分その頃には画の題材として話題性があったのだと思われます。

















長沢芦雪 筆 「山姥と金太郎の図」

e0259194_189535.jpg

美人画に飽きたからなのか、老婆の姿を奇怪で醜く描写することに挑戦して何枚か描いた内の一枚なのでしょうが、何気なく表情豊かに描かれています。
顔に赤味が多く腹巻だけを着けている元気な男が子が「山姥」に甘えるような表情なのですが、母親にしては年齢が高過ぎに見え、それも画の奇怪さに繋がります。

e0259194_18123065.jpg

金太郎(後の坂田公時)が母親の「山姥」に育てられたと言う話に合わせた画なのでしょう。
[PR]
by Ru_p | 2012-06-14 19:19 | アート・コレクション | Comments(0)

静御前(芦雪)

昔話を題材にした、素足で旅する静御前の姿ですが、表情が疲れている様に見えます。
    11039  絹本 41.9*103,3
e0259194_12352478.jpg追われた義経がそこを通ったと聞いて静が素足で登ったのでその名が付いた「すあし森」と呼ばれた山が東北岩手県に有るそうです。
終焉頃の静については諸説あるのですが、芦雪にしてみても題材が600年以上昔の話なので、想像のままに描いたのでしょう。
22才(?)と言う若さで逝ってしまった美女静を哀れに扱った話がその頃は流行っていたのでしょう。




















長沢芦雪 筆「静御前の図」



芦雪らしい「はんなり」の美人画
e0259194_1236640.jpg

[PR]
by Ru_p | 2012-06-12 16:19 | アート・コレクション | Comments(0)

写された牛図(芦雪)

                長沢芦雪 筆 牛と牧童の図(①)  07024 55x135

e0259194_18121035.jpg牛の胴が画面からはみ出す構図と、接近して斜め上から見下ろす描写で、牧童がズリ落ちそうにも見える視覚効果は、いかにも芦雪らしい奇抜な構図構成です。

少々マニアックなテーマで、何年か前に別のブログでも書きましたが、芦雪の右の画と芦雪の没後20年も経ってから生まれた上田耕冲と言う絵師の代表作「桃花牧童図(逸翁コレクション)」とは細部まで酷似しています。
日本画』の世界では近年まで先人の画を写すことに「著作権侵害」などと言う意識が全く持たれませんでしたので、特に不思議な事ではないのですが、ここでの繋がりはある意味で興味深い「発見」ではないかと思います。耕冲は他にもこれと似た(左右反転の)構図で、更にアニメチックな「牧童図(クラークコレクション)」も描いていて比較すると面白いです。


江戸時代の牛は全て「和牛」で西洋種の影響を全く受けていなかったと思われますが、今では絶海の孤島に僅かに2系統しか純血種は残っていません。芦雪の牛には画の中でしか会えなくなってしまったようです。




 人なつっこくて実にかわいい牛の顔。見ていて飽きません。
e0259194_18144816.jpg

 
      芦雪の「動物の目」の中でも、これは特に好き。
e0259194_716991.jpg




      参考で比較用の画像を下に並べてみます。
e0259194_18201586.jpg

①長沢芦雪筆「牛と牧童の図」
②上田耕冲筆「桃花牧童図」 逸翁コレクションより
③上田耕冲筆「牧童図」 クラークコレクションより
      (③は比較のため左右を反転して鏡像で表示しました)
【①②の主な相違点比較】
作者       ①長澤蘆雪(1754~1799)  ②上田耕冲(1819~1911) 
基底材      紙本(唐紙:竹、の様です)     絹本
添景        特には無し              花びら(桃? 桜?)
落款印章      朱文氷形印「魚」(欠有)     署名「耕冲」と印
大きさ       約55x135(cm)          約55x135(cm)

①の作画時期は印章の欠けにより、1792年~1799年の間 (nagasawa rosetu)
②③の作画時期の詳細は不明ですが、幕末~明治の頃 (ueda kouchu)


小さな写真ですが画像を重ねてみると、①②は牧童や牛の目など多くの部分が一致して見えますので、②を①に重ねて写したと考えられます。③は似てますが全く重ならないようです。
耕冲にとって芦雪は、円山派の大先輩に当たるので、この画を見たり写す機会もあった事なのでしょう(耕冲の父の上田耕夫も応挙の門下)。芦雪の牛には筆を重ねる順序に「写生」による描写の新鮮さが幾らか残っている様ですが、②③の耕冲の画の方には、予め構図を把握して描けたことにより、花弁の演出などで、アニメチックに昇華させることが可能だった余裕を強く感じます(牛自体も西洋種の混じった様な顔に見え・・・・)。

伝統的な日本画(広義の意味で)の練習法の一つに先人の絵の模写があります。基底材の絹や紙は半透明なので、下敷きにすれば元画が透けて全く同じ構図が容易に写し取れます。江戸時代の絵師の多くは画を描く職人であって、必ずしも創造の独創性を期待されるアーティストばかりではなかったのでこの様な「写し」が出来たのでしょう。構図が共通でも、それぞれの作品には作者毎の筆遣いの味わいがあり、違った意味での価値や楽しさを評価されて来たからなのでしょう。


 


          残念ながら「牧童」は子供ではなくオヤジ顔・・・
e0259194_84545.jpg








[PR]
by Ru_p | 2012-06-07 09:37 | アート・コレクション | Comments(0)

芦雪の観音図

長沢芦雪 筆「白衣観音図」  07029  43x106

e0259194_7334997.jpg寺との繋がりが強かった蘆雪ですが、仏画の残存数はとても少ないのだそうです。 

この観音様、一見女性を想定して描かれた様ですが、優しいお顔で、体格の良いの男性にも見えなくはありません。おそらく、本来の「菩薩」の姿についての深い知識を得ていたからなのでしょう。簡潔な描き方なのに、「慈愛」の表情も十分に感じられる秀作だと思います。
衣の下の手が作る「山」の形の力強い線は、まるで白隠の達磨図の線をも思い起こさせますが、どんな意味を持たせて描いたのでしょうか。おそらく千手観音の様に中で合掌しているのでしょが、見方によっては、観音を山陰から昇る陽に見立てた様でもありますし、「心」という字の様でもあります。(まさかロザリオを隠し持っている訳でもないでしょうが・・・?)

これは「仏画」なのですが、芦雪が落款をしっかり残しているということは、依頼主が供養や奉納よりも鑑賞を目的としたからなのでしょうか、単に蘆雪の自己主張のためだったのでしょうか(古い仏尊図は一般的には、教典に従って写経の様にその姿が写されて来ました。落款も御本尊への畏敬の気持ちから本紙の表側には記さないことが多かったようで、有名な絵師の画でも無落款が多数あります)。芦雪の人柄を考えると、何か一捻り(いたずら)したのではないかと期待して観てしまいます。



























 

      
 
[PR]
by Ru_p | 2012-06-02 08:25 | アート・コレクション | Comments(0)

芦雪の美人画

 「楊貴妃図」    06046   56X122
e0259194_1493514.jpg
天明2年に円山応挙が描いたとされる「楊貴妃図」とほぼ同じ構図・構成(芦雪の「楚蓮香図」や、「呉美人図」を左右反転した図とも似た構図)ですし、実に上品で美しい顔です。

一説に、芦雪は三度も師の応挙に破門されたことが有ったそうです。
いたずら好きだった芦雪が自分の描いた美人画を師の応挙が描いた手本とを差し替えてしまい、気付かなかった応挙が自身の与えた手本の方に自ら手直しを加えてしまったのだそうで、その後、芦雪が自分の描いた画の方を見せると、応挙から褒められたのだそうです。芦雪は得意になってその事を周囲に自慢したのだそうですが、後にそれが応挙の耳に入り破門されてしまった。

と言う逸話が有り、いかにも有りそうな話ですが真偽は不明です。(三度も破門されたのなら、三度も許されたと言う事なので、師に大変に可愛がられていたと言う事になりそうです)

応挙は、写生画は得意でしたが、美女の画は必ずしもそうとも言いきれなかった(表情豊かで魅力的な美人画の現存が意外に少ない)ような気がします。その面で芦雪の技量が幾らか勝っていたとしても必ずしも不思議ではない気がします。

世界三大美女のひとりとされ、誰もが目にしてみたいと思ったに違いない楊貴妃;本名は楊玉環、西暦745年26歳の時に、中国・唐の玄宗皇帝の妃となり、国を傾けるほどの美貌だったと伝わっています。そんな絶世の美女は写生の対象ではあり得なかった訳ですが、人や動物をとことん愛する才能に長けた芦雪ならばこそ、常に冷静な目だった応挙には見えない何かが見えていたのかもしれません。
当然師の手本から何かを写し取って完成させたと思われ、例の「破門」の原因となったその美人画を基に、この画が描かれた可能性も十分に・・・・・・・・そんな空想をするのも、夢の有る楽しみ方だと思います。

楊貴妃の後ろの樹が中国原産の海棠だとすると、時季的には数週間過ぎてしまった様ですが、春の心地良い空気が感じられる大好きな画です。





長沢芦雪 筆「楊貴妃図」(蘆雪写意)の顔部分
e0259194_17505936.jpg


※楊貴妃の体型は一説に、 身長164cm 体重69kg のポッチャリ系だったそうで、
「長恨歌」(白居易)には「雲鬢花顔金歩揺」とも形容されているそうです。












【参考1】 円山応挙 筆「楊貴妃図」(天明二年)
          (NHK「知るをたのしむ」放送画面より「個人蔵」)
e0259194_12442630.jpg


【参考2】 長沢芦雪 筆「呉美人図」(東京国立博物館より)

e0259194_1831236.jpg
e0259194_15484415.jpg




【参考3】 長澤蘆雪 筆「楚蓮香図」(「個人蔵」府中市美術館画集より)
e0259194_18532837.jpg






















[PR]
by Ru_p | 2012-05-31 16:24 | アート・コレクション | Comments(0)

芦雪の 『目』

魅力的な目の狐。     08016

e0259194_154613100.jpg
厳密には「白蔵主(はくぞうす)」と呼ばれる僧に化けた狐(法衣を纏い、体の前に杖をつく姿の狐)。
狂言では「釣狐」の題目で古くから演じられていたようです。

芦雪の「白蔵主」にはもっと人に近いバージョンで「幽霊・髑髏仔犬・白蔵主三幅対」と言う題の作品もあり、本や展示会でも紹介されていた様ですが、雰囲気は全く異なります。

芦雪が昔話を題材にした作品は他にも幾つかあるのですが、おそらくこの話もその時代ではトレンディーだったのでしょう。












長沢芦雪 筆、「白蔵主(はくぞうす)図」





簡潔な筆遣いながら、芦雪の技量の高さを示す大好きな作品の一つです。
e0259194_0565522.jpg

ただ、この画にはなぜ足が描かれていないのでしょうね・・・・?











長沢芦雪 筆「白蔵主の図」→
[PR]
by Ru_p | 2012-05-27 00:02 | アート・コレクション | Comments(0)


妄想猫の起末具連記


by Ru_p

画像一覧

最新の記事

大文字焼き?(蘆雪)
at 2017-07-21 20:05
古今集の古筆(その2:素性法師)
at 2017-06-23 20:14
伝説の仙人 (芦雪の1)
at 2017-06-02 18:03
巣作り?
at 2017-05-31 07:25
旅の 常備品
at 2017-05-06 15:46
京都で タンポポ
at 2017-05-04 10:18
月にひとり (芦雪)
at 2017-04-16 19:38
さくらも散り
at 2017-04-14 19:51
タンポポ 健在
at 2017-03-30 14:18
鬼の姿 (芦雪)
at 2016-06-16 21:02
ねこがきます??
at 2016-06-08 12:00
良寛の書 「・・兔角・・」
at 2016-05-22 19:26
良寛の書 「・・夜雨・・」
at 2016-05-22 18:30
良寛の書 「・・兄弟・・」
at 2016-05-22 15:00
カントウタンポポ みつけ・・
at 2016-04-20 20:57
ひニャ祭り
at 2016-03-03 21:46
蛙・・・岩 (仙厓)
at 2016-02-21 15:35
仙厓の 福と福
at 2016-01-29 23:47
なんと 桜が・・・
at 2016-01-25 21:53
花の表情
at 2015-12-23 17:38

記事ランキング

タグ

(32)
(21)
(19)
(14)
(13)
(12)
(11)
(10)
(9)
(8)
(7)
(6)
(6)
(6)
(6)
(6)
(6)
(5)
(5)
(5)
(5)
(4)
(4)
(4)
(4)
(4)
(4)
(4)
(3)
(3)

以前の記事

2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 01月
2013年 10月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月

ブログジャンル

カテゴリ

東洋蘭
にゃんこ
アート・コレクション
その他

検索

メモ帳

ライフログ

画像転用禁止

画像一覧