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「かわいい江戸絵画」前期

を府中市美術館で見て来ました。

真に「かわいい」を感じたのは、芦雪・仙厓等の数点だけで
したが、企画としては今回もかなり面白いと思いました。


ただ、展示内容で、一つ気になった事がありました。
「作品番号84」 蕪村が自画賛で俳句を書いた画です。
e0259194_18155031.jpg


「短夜 浪うち際 捨かがり」と言う有名な句としてキャプチャー
にも画集にも書かれ、音声ガイドでもそう読み上げられていました。

ところが、現物を良く見ると、
「みしか夜 浪打きは すて篝」 (短夜の 浪打際や 捨篝)
画賛の「」と「」が入れ替わってます。

e0259194_832415.jpg

この程度の調整や書き違い?は、他の多くの歌人・絵師でも
頻繁に目にすることだと思います(場合によっては、作者が意
図的に『別バージョン』として書いた物なのかも知れません)。

ただ、解説がその事実を曲げる様な扱いをしている事が少々気
になりました。(変体仮名が一般的ではないにしても、担当者は
当然気づいていたでしょうし、新発見かも知れないのに・・・残念)













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by Ru_p | 2013-04-04 20:01 | その他 | Comments(0)

蓮月の和歌(その6/画)

自画賛
12008-04
e0259194_17442887.jpg

うの花の さける垣ねの 朝しめり 山ほとときす 一聲もかな

      蓮月


「卯の花の 咲ける垣根の 朝湿り 山時鳥 一聲もかな」だと思いますが、これにも類似の句がネットで見つかりましたし、似た画も有りました。
「卯の花の さける垣根の しめり 山ほとゝぎす 一こゑもがな」で、一文字だけ違っています。「夕」よりは「朝」の方が露で湿り易い気がしますので、そちらは早い時期の作なのかも知れません。
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by Ru_p | 2012-12-09 17:44 | アート・コレクション | Comments(0)

蓮月の和歌(その5/画)

自画賛
12008-02
e0259194_165887.jpg

雪中若菜

ひまもなく ふりくをみれは 雪ひとり つみてしめのの わかななりけり


蓮月


これは「隙も無く 降り来を見れば 雪独り 摘みて標野の 若菜なりけり」ではないでしょうか(「標野」は万葉集を意識している気がします)。

これも、類似の「ひまもなく ふりくみれば 雪ひとり つみてしめのの わかななりけり」という句をネット検索で見付けました。
一文字だけの違いですが、この様に常に自身の作品の完成には気を砕いていたのでしょう。
微妙で曖昧だからこそ奥の深い日本語の世界ですね。
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by Ru_p | 2012-12-09 17:32 | アート・コレクション | Comments(0)

蓮月の和歌(その4/画)

自画賛
12008-03
e0259194_13123460.jpg

このきては うれしきふしを かさねつつ 末のよちよ〇 ためしなりけり

       蓮月


「このきては 嬉しき節を 重ねつつ 末の世千代(の) 例なりけり」
なのでしょうか。

これも、字と画の美しさがとても素晴らしいです。

「きて」の意味ですが、木手?なのか、貴手?なのか、来て?なのか、着て?なのか疑問なのです。
笹の画から連想すると「節を重ねた、末に沢山の葉を付けた手の様な形の木」とも解釈出来なくはないのですが・・・・(おそらく、何等かの節句に)。
。また、蓮月さんには珍しく千代の後に一字(おそらく『の』の字)を落としている様に見えます(切手やコインの様に反って希少なエラーなのかも知れませんが)。



※参考にネット検索で
「"短冊 『竹』" このきみは めでたき節をかさねつつ 末の世 ながき ためしなり けり」
という類似の句を蓮月さんが残している事を知りました。
同じような気持ちで詠んだものと思われます。
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by Ru_p | 2012-12-09 14:00 | アート・コレクション | Comments(0)

蓮月の和歌(その3/画)

12008-01
e0259194_72367.jpg

世のちりを よそにはらひて ゆく末の ちよをしめたる やとの枩風
               蓮月


「世の塵を 余所に掃いて 行末の 千代をしめたる 宿の松風」でしょうか、
当時(幕末頃)のハンドモップの画と和歌の自画賛ですが、淡い藍色で楽しそうに遊んだ紙の使い方がしゃれています。

この「世の塵」が具体的に何を指すのかは不明ですが、煩わしい事でもあったのでしょうか、風を感じただけでも気持ちを切り替えられる、手本にでもしたい境地。
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by Ru_p | 2012-12-09 08:09 | アート・コレクション | Comments(0)

『旅』のひと (芭蕉)

    07044
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 たひ人と わか名よはれむ はつしくれ はせを                   (旅人と我が名呼ばれん初時雨 芭蕉)

貞享四年(1687年)松尾芭蕉四十四歳の時の旅で、江戸深川を立つ前に弟子との送別句会で詠まれた句だそうで、旧暦1687年10月11日(新暦11月15日)だったそうで、その2週間後の11月25日に江戸深川を出発したのだそうです。
この旅は後に『笈の小文』と呼ばれる三度目の紀行の事で、生まれ故郷の伊賀へ、父親の33回忌の法要のために向かったのだそうです。

この画からは「旅人」となる自身を思い浮かべて感慨に耽って居る顔の様に見えます。
e0259194_8104942.jpg

芭蕉の顔の画はあまり多くは残っていませんが、その中でも特に美男でない様ですが、それ故か本当はこんな顔だったのかも?と妙にもっともらしさを感じます。(時代は有りそですが、もう誰も証明は出来ないでしょう)表情にも親近感を覚える好きな画です。
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by Ru_p | 2012-11-24 08:21 | アート・コレクション | Comments(0)


妄想猫の起末具連記


by Ru_p

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