フォント

タグ:仙厓義梵 ( 4 ) タグの人気記事

蛙・・・岩 (仙厓)

仙厓義梵筆 岩に蝦蟇(いわにがま)図 自画賛  14006    58×137
e0259194_21262275.jpg

仙厓さんは、石や岩にとても関心があった様で、珍石の蒐集が大の楽しみだったそうです。
保護色で周囲と一体化したガマ蛙の肌にもそんな魅力を感じていたのかも知れません。

仙厓さんの別の有名な画の賛(自画賛)に「坐禅して人が仏になるならば」という言葉(坐禅するだけで仏になれるのなら蛙はとっくに・・・という意味の)がありましたが、この世の万物に仏性が宿っている、という気持ちで蛙を見ていたのでしょうか。

大自然が創り出す『奇岩』の造形に、時として深い神秘性を感じさせられることって同感出来ますし、仙厓さんの画にはいつもながら 『かわいい』 を感じてしまい飽きません。










[PR]
by Ru_p | 2016-02-21 15:35 | アート・コレクション | Comments(0)

仙厓の 福と福

仙厓義梵筆 彼岸河豚図 自画賛  16005 49x36

e0259194_07392206.jpg
仙厓さんの描く生き物のカワイイ表情や奔放な文字には、人間愛的優しさがあり、好きです。

自画賛には、

唵阿毘羅 千いと 福れた 彼岸福 

(唵阿毘羅 ちいと ふくれた 彼岸ふく)

冒頭の「唵阿毘羅」の字は、唵阿毘羅吽欠蘇婆訶(読み:オンアビラウンケンソワカ)と言う大日如来(胎蔵界)を表す「真言(言葉の音が仏尊を現すとされる「呪文」)」の先頭の四文字の様です。( 相変わらず、巧さを捨てた奔放な筆遣い )

仙厓さんは、禅宗の坊さんでしたが、有名な〇△□の図をも描き残している事から、真言(的宇宙観;三角が火、円が水、四角が地を表わす;元はインドから伝わった五輪思想で、宇宙の構成元素が「空・風・火・水・地」とする)にも知識と関心があったと思われます。

春の彼岸()の頃に大漁となり、その頃までが旬となるヒガンフグ(フグ目 › フグ亜目 › フグ科 › トラフグ属;別名=マフグ)ですが、水揚げ時に歯を摺り合わせて出す音(フグが唱える声?)が、戒律によって食する機会も無かったかもしれない仙厓さんの耳には「真言」の様に聞こえた(仏性を感じた)のかも知れません。
古来インドの初期仏教で、「空」は「膨れ上がった」「うつろな」を意味するそうですので、河豚の膨れた姿に、その宇宙観の「空」を重ねて見たのかも知れませんね。

仙厓さんのいた福岡(から山口方面に掛けて)では、フグ(河豚)を濁らずにフクと発音するので、読みの同じ「」の字を当てて使う事があった様で、ちいと膨(フク)れたにも更に「」を掛けてみたのでしょう。

が重なる 目出度い画の様で、、万物に禅の宇宙・・・なので『禅画』?

※彼岸:春は、春分の日(昼と夜の時間が最も近づく日)を中日として、前後各3日を合わせた7日間の事です。
 今年(西暦2016年)の場合、3月20日が春分ですので、春の彼岸は3月17日~3月23日となります。



フグの背の斜め等間隔の白筋は、畳の上に紙を置いて輪郭線を描いた仙厓さんが、畳編み目の谷部分で墨がかすれる事()に気付き、急遽角度を調整してそれを背中の柄として利用したものと思われます。意図的であろう根拠は、直後に同じ墨で書き加えた画賛の方には、かすれが無い様ですので・・



※下敷きの畳編み目の筋と墨跡とを描画効果に利用する事は、江戸時代の他の絵師でも行なわれていた事の様です。















[PR]
by Ru_p | 2016-01-29 23:47 | アート・コレクション | Comments(0)

酒宴の禅画?

絵師ではなく、禅僧だった仙厓さん。
画で禅の教えを説く作品は多く残っていますが・・・

  この自画賛には
  「 山中で酒を呑のは 誰だか さむらい 坊主 庄屋 船頭
   と書かれている様です。
e0259194_13513337.jpg
e0259194_13515831.jpg
  山中酒宴の図 13010 仙厓義梵筆 紙本 30×128

端正な画や字も得意だったそうですが、敢えていかにも ヘタクソ風な筆致で描く。
それなのに、登場人物は可愛らしくキャラクターも個性的に描き分けられています。

下の方には、屋外パーティーの食材に供される鶏や野菜が載ったカゴと天秤棒が描かれ、状況説明されています。(隣の犬君は、食材ではないのでしょうね)

奈良時代から続いた獣肉食禁止の習慣は、江戸時代でも有ったはずですが、四つ足でない鳥(兎も鳥と同類視され)や魚はその対象から外れていたので、食べても悪くはない様に思えます。
ただ、江戸時代には度々、奢侈禁止令(しゃしきんしれい)と呼ばれる、贅沢(奢侈)を禁止して倹約を強制する法令が御上から出されたので、この様な酒宴は行ってはならない行為だった事でしょう。
そして、富裕な人の中には、隠れてでも贅沢行為を求める輩がいたはずです。

ところで、この絵の坊さんは仙厓さんご本人ではないと言うことなのでしょうか?

仙厓さんは、庶民を愛し、サムライや権威を大変嫌っていたので、目先のご馳走には惑わされず、逆にこの様な風刺画で批判を行ったのではないかと思われます。

仙厓さんは、美濃(ミノ)の国で、新任家老の悪政に対して
「よかろうと思う家老は悪かろう もとの家老がやはりよかろう 」
と狂歌で批判を行い、国を追放された事が有あったそうです。また、その際更に
「 から傘を広げてみれば天が下 たとえ降るとも蓑(ミノ)は頼まじ 」
とも詠んで屈しなかったと言う話も残っています。
権威や権力に流されない高潔な人だったのでしょう。

 
ただそれで、この画も 『禅画』 なの?  と問われると、・・・・・







































[PR]
by Ru_p | 2014-12-02 12:57 | アート・コレクション | Comments(0)

仙厓の禅画

『倹約』と『えびす』
09011
e0259194_630498.jpg


儉約ハ 鯛一枚て 恵美須講 仙厓
(倹約は鯛一枚で恵美須講 仙厓)

恵美須(えびす・恵比須・恵比寿・戎・胡須・蛭子須とも)講は、地域によって異なりますが、五穀豊穣・大漁祈願・商売繁盛等を祈願・感謝して、たくさんの縁起物や食材を売り買いして祝う祭りとして、所定の日に行われた民間信仰の行事だったそうです。
ところが、江戸時代には度々御上から、華美や贅沢を規制する『倹約』令が出され、庶民生活が厳しく取り締まられる事態が起こりました。

美味いものも食べて楽しみたいと願う庶民感情を、押さえ付ける御上の威光には誰しもがうんざりしていましたが、反論が許されなかった時代。「(贅沢品の鯛であっても)一枚ならば(数が)倹約」と言う主張(方便・詭弁?)を恵比寿様(七福神の一人)に言わせた画なのでしょうか。なぜ恵比寿と鯛の画が『禅画』なのか、諸説あるのですが、よく納得出来ていません。(とにかくは天晴れ!)
画が上手いと評判だった仙厓さんなのに、ある時から敢えて画風を下手くそ風に変えたそうで、その辺にも『禅』が絡んでいそうです。
(一説に、恵比寿さんの持つ一枚の鯛には「乱獲」しない資源保護によって、自然と共存する事の重要性を解こうという意味もあるとか・・・ )



ウィキペディアには
仙厓はその奔放な生き方をもって知られており、狂歌も多く詠んだ。有名なものとしては、美濃国において新任の家老が悪政を行ったことに対して「よかろうと思う家老は悪かろう もとの家老がやはりよかろう」という狂歌を詠んだ。後に美濃国を追放された際には美濃国と蓑を掛詞とし「から傘を広げてみれば天が下 たとえ降るとも蓑は頼まじ」とうたった。
とありますので、信念を持って権威を恐れない人だったのでしょう。そんな仙厓さんの辞世の言葉は「死にとうない」だったそうです。権威ある高僧としては思っていても言い難いはずの言葉なのに、敢えて後世に残すところが、恐れ入った人物です。

※仙厓義梵(せんがい ぎぼん)は寛延3~天保8(西暦1750-1837)江戸時代の臨済宗古月派の禅僧で画家。美濃国武儀郡で生まれ、月船禅彗に師事。博多の聖福寺の住職を二十年務め、多くの洒脱・飄逸な絵画(禅画)を残し、多くの庶民から慕われ愛されていました。


優しそうなエビスさんの表情とオチャメな鯛の目がとてもステキです!
[PR]
by Ru_p | 2012-12-10 05:43 | アート・コレクション | Comments(0)


妄想猫の起末具連記


by Ru_p

最新の記事

恋する・・・? (芦雪)
at 2017-10-14 00:08
憧れだった蕪村?(芦雪)
at 2017-10-01 06:41
江戸でもダンス(の2)
at 2017-09-26 00:06
大文字焼き?(蘆雪)
at 2017-07-21 20:05
古今集の古筆(その2:素性法師)
at 2017-06-23 20:14
伝説の仙人 (芦雪の1)
at 2017-06-02 18:03
巣作り?
at 2017-05-31 07:25
旅の 常備品
at 2017-05-06 15:46
京都で タンポポ
at 2017-05-04 10:18
月にひとり (芦雪)
at 2017-04-16 19:38
さくらも散り
at 2017-04-14 19:51
タンポポ 健在
at 2017-03-30 14:18
鬼の姿 (芦雪)
at 2016-06-16 21:02
ねこがきます??
at 2016-06-08 12:00
良寛の書 「・・兔角・・」
at 2016-05-22 19:26
良寛の書 「・・夜雨・・」
at 2016-05-22 18:30
良寛の書 「・・兄弟・・」
at 2016-05-22 15:00
カントウタンポポ みつけ・・
at 2016-04-20 20:57
ひニャ祭り
at 2016-03-03 21:46
蛙・・・岩 (仙厓)
at 2016-02-21 15:35

記事ランキング

タグ

(34)
(22)
(19)
(14)
(13)
(12)
(11)
(10)
(10)
(8)
(7)
(6)
(6)
(6)
(6)
(6)
(6)
(6)
(5)
(5)
(5)
(5)
(5)
(4)
(4)
(4)
(4)
(4)
(4)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)

以前の記事

2017年 10月
2017年 09月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 01月
2013年 10月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月

ブログジャンル

カテゴリ

東洋蘭
にゃんこ
アート・コレクション
その他

検索

メモ帳

ライフログ

画像転用禁止