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毘沙門天の

 毘沙門天立像図  11025
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七福神で有名な毘沙門天です。七福神は日本独自の信仰で、その一員とされた毘沙門天は、特に勝負事に利益があるとされて崇められて来たそうです。

元々はインド神話の財宝神クベーラが仏教の守護神に取り込まれたのだそうで、仏教では天部の四天王(持国天・増長天・広目天と共に)の一尊とされ、須弥山(仏教的世界観での中心地)の北を守る武神とされたのだそうです。
日本では四天王像の内の一尊の場合は「多聞天」、独尊像の場合は「毘沙門天」と呼び分けるのが通例だそうです。また、密教では十二天の一尊で北方を守護するともされています。

画の上に描かれているのは、毘沙門天の化身とも言われている天狗(烏天狗)です。
また、左右と下の描かれているのはムカデで、毘沙門天の眷属(遣い)と言われいます。毘沙門天を祀った京都の鞍馬寺では、昔は正月の初寅の縁日に「お福むかで」といい生きたムカデを売っていたそうです。天狗やムカデとの関連は中世以降に始まったものらしいのですが、この様に同じ画の中に描かれる例は比較的少ないようです。

画の右下に描かれているのは、吉祥天なのだそうです。
吉祥天は「七福神」(室町時代末期頃から信仰されている)の一員として、現在のメンバーに定着する以前にはその一員だったことが有るそうです(福禄寿と寿老人は元々同一と見なされ、その代わりでしたが)。
早くから仏教に取り入れられ、毘沙門天の居所を住所とし、未来には成仏し「吉祥摩尼宝生如来」になると言われているそうです。
「 吉祥」は繁栄・幸運を意味し、美女の代名詞ともなり、幸福・美・富を顕す神とされて尊敬を集めていました。
元はヒンドゥー教の女神で、ヒンドゥー教ではヴィシュヌ神の妃とされ、また愛神カーマの母だそうですが、仏教では毘沙門天の妃また妹ともされ、善膩師童子を子として持つとされています。
この画の様に毘沙門天図には脇待として吉祥天と善膩師童子が共に描かれる事が多い様です。

    02014
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 薬師寺蔵国宝吉祥天図:「麻布著色吉祥天像」の模写(この元の画でのモデルになったのは奈良時代の満14~15歳の少女だったようです)


ちなみに、毘沙門天の足の下に踏み据えられながら、イヤラシイ眼つきで吉祥天を見上げているのは、有名な天邪鬼(あまのじゃく)です。何処となく楽しそうで憎めないところがありますが、「仏敵」なのだそうです(これのモデルはおそらく異教徒の・・・・・)。
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by Ru_p | 2013-01-08 00:33 | アート・コレクション | Comments(0)

へびの化身

 弁才天図  作者不詳  6025
弁才天は以前にも一度採り上げましたが、「七福神」のメンバーの紅一点として有名です(吉祥天と混同され易いのですが異なります)。元々はインドのヒンドゥー教の河の女神だったのだそうです。
日本では仏教や神道に取り込まれたり、習合などの末に、仏教の守護神の「天部」として祀られるようになった、と言われています。
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この弁才天が頭に載せているのは、今年の干支であり、弁才天のシンボルである蛇で、それも神の遣いとされる白蛇です。(見方によってはギリシャ神話のメデューサの様な感じです)
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水辺で岩に座り琵琶を弾くこの弁才天の様な2臂の美しい女性の姿の他にも、龍の姿であったり、蛇の体に翁の顔だったりと、古くから様々な像容で祀られて来ました。その性格も、水神・財宝神・技芸神などと多彩で、今でも(そのご利益ゆえに?)根強く信仰され続けているそうです。
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by Ru_p | 2013-01-05 22:46 | アート・コレクション | Comments(0)

江戸のインテリア・・

e0259194_22453699.jpg『柱絵』 10005 
(弁財天騎馬図:紙本肉筆浮世絵作者不詳)

(本紙寸法119×748mm)
縦に極端に長い画で、掛け軸にすると更に細長くなります。

「柱絵」と呼ばれて柱の節などを隠すことも出来る室内装飾品として江戸前期に奥村政信が発案し作られるようになったのだそうで、掛け軸としては特殊な形状です。

床の間以外にも飾るために江戸時代の住宅事情に合わせて考え出された形状なのですが、場合によっては現代の住宅でも十分に通用しそうでオシャレな気もします。

本来、表具の仕様(形や材質)は表具師の流儀によって決められるべきではなく、鑑賞者の要求に合わせられるべきでしょうから・・

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参考でウィキペディアの説明抜粋を、この弁財天については緑字で、柱絵に関しては青字で下に貼ります。

元来、古代インドの河神であるが、河の流れる音や河畔の祭祀での賛歌から、言葉を司る女神ヴァーチェと同一視され、音楽神、福徳神、学芸神、戦勝神など幅広い性格をもつに至った。像容は8臂像と2臂像の2つに大別される。
2臂像は琵琶を抱え、バチを持って奏する音楽神の形をとっている。密教で用いる両界曼荼羅のうちの胎蔵曼荼羅中にその姿が見え、『大日経』では、妙音天、美音天と呼ばれる。
中世以降、弁才天は宇賀神(出自不明の蛇神、日本の神とも外来の神とも)と習合して、頭上に翁面蛇体の宇賀神像をいただく姿の、宇賀弁才天(宇賀神将・宇賀神王とも呼ばれる)が広く信仰されるようになる。
近世になると「七福神」の一員としても信仰されるようになる。


柱絵とは、縦約68㎝から74㎝、横約12㎝から13㎝ほどの極めて細長い画面に描いた浮世絵を指す。柱かくしともいわれる。簡単な軸装にして庶民の安普請による、節だらけであった柱を隠すためにこれを掛けた。奥村政信による発案といわれているが、鈴木春信や礒田湖龍斎らの頃、流行し始め、鳥居清長の頃に最盛期となった。この柱絵の極端に縦に細長い画面に見事に構図を収めた点は外国人を驚かせた。錦絵版画に描かれたのは、元文(1736年-1741年)末頃と推定されており、肉筆浮世絵においても、ほぼ同じ頃から少しずつ描かれるようになったと思われる。画面が異常に縦長であるため、特殊な画題を扱うか、構成の工夫を迫られるため、かえって面白味のある作品となることも多かった。
版画の方は、文化(1804年-1818年)頃まで連綿と描かれたが、肉筆に関しては明和(1764年-1772年)の頃には衰退している。


騎馬像の姿は他では見たことが無かったのですが、弁財天の学芸神としての性格から、乗馬などの上達を祈願して描かれ・掛けられた可能性が考えられます。

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また、筆致には江戸前期の雰囲気も感じられますので、「柱絵」としては初期の頃の物かも知れませんが、落款印章からは作者を特定出来ていません。
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by Ru_p | 2012-11-05 12:33 | アート・コレクション | Comments(0)


妄想猫の起末具連記


by Ru_p

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