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蕪村 ついで

俳画をもう一つ

紙の質は漉き返しの粗悪品。落款の印象部分を□と描いて省略してあります。
俳人の名前も省略したりで、雑な筆遣い。   09027
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俳諧の巨匠;芭蕉・其角・嵐雪の三人の姿と彼らの代表的な句を配した画。
人物は『没後220年蕪村』展画集の「俳師十哲」の一部と同じ構図。
「俳師三哲」とでも呼びましょうか(こちらの方が画が大きいので描写は精細)。
真筆だとは思いますが、虫食いシワシワのまま長年放置してありましたので、鑑賞用の画としてでなく、参考資料としています。

画と俳句は右から
①おもしろふて やかてかなしき 鵜ふね哉  翁(芭蕉)
②千鳥なく 加茂川越へて 鉢たたき  其角
③ふとんきて 寝たるすかたや 東山  (嵐雪)

ここで、②は其角の原作では「千鳥なく・・」ではなく「千鳥たつ・・」なので、蕪村の勘違いなのでしょうか。それに、冬と夏の句を一緒に並べるところは内容をあまり重視してないからでしょう。画から感じられることとして、蕪村はある面で大らかな捕らえ方をする性格だったのでしょう。
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by Ru_p | 2012-04-29 06:00 | アート・コレクション | Comments(0)

宜??(蕪村)

魚売り舟の山水図  謝春星筆 (画質調整済) 絹本 49.6x36.4 12005
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じつに穏やかで楽しそうな日常の一場面。勝手な想像ですが、遠い山の霞や人物の衣装、それに大漁の魚から、初夏の早朝を感じます。

画のもっと右上の方に実は「謝春星」の落款と「壬辰冬写於夜半亭中」との記述があります。どうやらその場で見たの情景と言うよりも、記憶と心象(近郊の夏の渓流風景?)を重ねて描いた山水画なのではないかと思います。(「謝春星」は、与謝蕪村の絵師としての雅号で、俳画で俳人の場合の雅号を「蕪村」として使い分けていました)

「壬辰冬」は干支から明和9年(西暦1772年)の冬(10~12月)に当たり、蕪村が57歳の頃の作と言うことになりそうです。また、池大雅との共作で有名な十便十宜図(大きさがこれの約6分の1程度だった)が描かれた約1年後に当たります。
(この頃元号が明和から安永に変わったので、元号を安永と書かないと言うことが、まだ明和の年の末で、10月から11月16日の改元以前の作とも考えられますが??)

ここの人物の姿に中国の香りを感じるのは、蕪村が中国文人画に憧れて大きな影響を受けていたからでしょうが、それならば、優しそうな庵の亭主には蕪村翁自身を投影したと解釈すべきなのでしょうか?つまり、ここでの登場人物がある意味では洒落た「隠し落款」のつもりでもあったのかも知れませんね。

魚を売ろうとする老女とそれを秤で検めようとする庵主の表情からはまるで会話までが聞こえて来そうです。若くて寡黙そうな船頭は老女の息子かと思われますが、舟が流されない様に川底に立てる竿の様子からは、深さや水量までも想像されます。また、庵の奥から優しそうな眼差しで亭主を見守る夫人の表情からは、幸せな生活の安堵感が窺えます。心に描いた理想の情景の様で、とても楽しそうな雰囲気の画です。おそらく、絵師自身も楽しみ遊びながら描いていたことでしょう。(池大雅の釣便図とも似た長閑な雰囲気が感じられます)

これは古い画なので、真筆かどうかは不明(真筆の場合でも誰も立証は出来ません)ですが、作者が真摯な気持ちで描いたことは伝わってきます。風で竹の葉の摺れる音や、川の爽やかな水音までが聞こえて来る様に画の中に引き込まれる、好きな画です。



e0259194_12303738.jpg
上の画像は写真編集ソフトで見やすく調整し直した物で、色修正前の実物の画は、まだ染み抜き洗浄していないので、経年のため右の様に色焼けで赤・黄色が濃く暗い見苦しい物で、参考として載せます。
































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by Ru_p | 2012-04-26 21:32 | アート・コレクション | Comments(0)

一気に開花

このところの暖かさで燻っていた九花が瞬く間に開いてしまった。
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エビネまで開いた。
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猫 にとっては花の向こう側のすずめの方が気になるらしい :=^.^=:
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by Ru_p | 2012-04-26 16:39 | 東洋蘭 | Comments(0)

謎の句(与謝蕪村)

今ひとつ俳句としての意味が掴みにくいと言われる、
「時雨るゝや蓑買ふ人のまことより」
という蕪村の作った謎の句があるそうです。
(原文未確認ですが、意味不詳として有名)

    09025
e0259194_14195589.jpg右の画には蕪村の落款があり、それに似た句が書かれています。

旧仮名の読み方はおそらく、
「者つしく連 蓑かふ人の 真よ李」
で、現代の平仮名に置き換えると、
「はつしぐれ 蓑かう人の まことより」
となり、上記の謎の句とよく似ていることに気付きます。

絶えず自作の句には見直しや修正を検討し続けていたでしょうから、こんな形で別バージョンの句を残したのかも知れません。

この句は自作俳画への自賛なので(俳人としての落款の「蕪村」とあるので)、当然画と句はリンクしているはずです。ですから、画からも句の意味が読み取れて当然と思われます。

更に漢字を加えた現代語訳に直した場合に、
「初時雨 蓑かう人の まことより」
だとすれば、強く降る秋の冷たい雨や疾風を、必死に蓑と笠を交って(又は、手で支ってか?)絶え凌ぎながら働き続ける人の姿と一致してくれそうです。

蕪村が崇拝していた芭蕉の「貴さや 雪降らぬ日も 蓑と笠」や「ふらずとも 竹植うる日は 蓑と笠 」という句の影響を受けたと考えられますが、この画の登場人物ならば、そんな蓑や笠ならばったりせず自分等で作った事と思われます。


『初時雨』は今日では冬の季語だそうですが、蕪村の崇拝した芭蕉の有名な「初しぐれ猿も小蓑をほしげ也」の句は9月(旧暦)に詠まれた歌らしいので、秋であっても使ったのかもしれないと判断してみました。


   
















e0259194_72960.jpg

下敷きの畳の目の凹凸を利用して、本紙を斜めに置き、渇筆で一気に描いた雨の表現や、牛の頭と足の動きもよく観察されていて(牛は、左右の前足を出す度に頭を上下に振る様な動きをします;頭を振る反動を利用して足を持ち上げているから)、技術的にも情緒的にも優れた好きな画です。 

これでも画が自己流だったとは、蕪村という人は・・・・
















             
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by Ru_p | 2012-04-24 18:37 | アート・コレクション | Comments(0)

さくら祭り

この町の商店街で、年に一度のイベント。
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今年はサザエさん一家の銅像の完成祝いも兼ね、なんと、あのサザエさんが参加。
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雨の予報に反し、幸いにも天候はもってくれました。
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by Ru_p | 2012-04-22 19:26 | その他 | Comments(0)

復活?

たった今、、朗報が・・・!
休刊となっていた「自然と野生ラン」が6月発売(7月号)から復刊することになったそう。

と、未確認ですが 蘭友からの情報です。  ウレシイ

 
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by Ru_p | 2012-04-18 23:28 | 東洋蘭 | Comments(0)

【ミドレン】

ミドリ色の蓮弁蘭のことをそう呼ぶ趣味者の処から数年前に来た株で、
ようやく開花するになりました。
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透き通るような花弁に優しいミドリ色の条線が入り爽やかな春らしい風情。
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【春の秘蜜】

中国蘭の一茎九花はツボミなのに花茎に汗のような『蜜』が出ています。
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甘味料として使うには少ないけれど、スプーンの先に採れば「美味!」。
昔からこれを嘗めると寿命が延びるとか(?)言われているそうです。
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by Ru_p | 2012-04-13 18:11 | 東洋蘭 | Comments(0)

最後の花道?

夕方には風雨が強くなると言う予報なので、
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今年は見納めになりそうな東京のソメイヨシノ。

街角の桜には惜しんでカメラを向ける人が目立つ

桜のフィナーレで道が華やかに変身・・
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by Ru_p | 2012-04-11 12:44 | その他 | Comments(0)

誘導用ブロック

大嫌いな突起
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自転車のタイヤが取られて転倒したり、歩きにくい。おそらく、車椅子や
ベビーカー一輪車も迷惑していることでしょう。

設置の目的は非常に尤もなことで、賛成だなのですが、突起が高過ぎ!
昨日実測してみたら、なんと5ミリもあった。
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『視覚障害者』が要求したのならば1~2ミリ位でも十分だと思われるが、
5ミリもあると、健常者でも歩き辛く転倒の危険性が大きい。
この規格って、視覚障害者の意見を聞いて決めたのだろうか・・・?

とは書いたけど、いくら正論であっても簡単には改められないのが問題。
規格が一度運用されてしまうと常に『右へ倣え』になりがちだから・・・
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by Ru_p | 2012-04-08 21:19 | その他 | Comments(0)

犬 が散歩

してました。
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じつは、我が家のミルク(♀)10歳です。
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by Ru_p | 2012-04-08 19:49 | その他 | Comments(0)


妄想猫の起末具連記


by Ru_p

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