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良寛 思慕の歌

年ごとに あふと・・・(七夕)  良寛書  13014  30.5x26.5
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年ことに あふと
わすれと 七
夕の ぬる夜
の数ぞ すく
なかりけり

  沙門良寛書



「年ごとに 逢うとはすれど 七夕の 寝る夜の数ぞ 少なかりける」
という古今和歌集 秋歌上179番の歌の様です。

良寛さんが58歳(1817年)の頃、遠く江戸の地に出向いたまま、なか
なか戻れない7歳年下の維馨尼(いきょうに)さんを想って詠んだ、と思
われる歌(維馨尼さんを織り姫に見立てたと思われる七夕関連の歌の一つ
で、他にも万葉集や自作の詩が幾つか現存しているそうです)の墨跡です。

清貧であるべき僧としての体面に囚われない大胆な感情表現や堂々と署名を残す姿勢には、
裏も表も隠さずに生きようとした潔さが感じられます。

良寛さんの書を見ていて癒やさるのは、子どもが書く字の様で「あざとさ」
を感じさせないからかも知れません。
デフォルメの奔放さ伸びやかさも好きです。




1817年(文化14)の七夕だとすると、新暦では立秋の後で8月18日
の深夜の行事です。(故に季語は秋)

「ぬる」には「寝る」の他に「濡れる」の意味も含むようです。


例によって、古過ぎて真跡を厳密に立証する方法は存在しませんが・・














.

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by Ru_p | 2013-10-01 20:15 | アート・コレクション | Comments(0)


妄想猫の起末具連記


by Ru_p

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