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猿曳き (その2)

小猿と少女の図  無落款(肉筆浮世絵)  07050 27x122
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上から見下ろす可愛い小猿と、真剣そうに見上げる少女との視線のぶつかり合いに、ある種の緊張感を感じます。

髪型や服装の特徴から、江戸初~中期なのでしょうか、肉筆浮世絵としては、比較的早い時期の「美人画」だと思われます。(私感的には奥村政信の作品に似たものを感じています)

構図として上の余白は多過ぎと感じられますが、江戸絵画ではこういうバランスもしばしば見受けられます。昔は床の間に掛けて眺めたので、鑑賞者への見せ方を絵師が演出したとも考えられますし、用紙のサイズや表具の技術的な合理性の関係もあったと思います。そんな余白なので、見ていると画賛を書き込みたいという衝動も起こりそうです。

江戸時代には、猿と猿曳き(猿廻し・猿遣い)が見世物としては多かったのでしょうが、現代はあまり見かけなくなりました。古来日本では猿が馬の守護神として崇められていたそうで、昔の猿曳きは(柳田國男によれば)馬の医者をも兼ねている場合が多かったそうです。それ故に、馬が少なくなった現代では猿曳きも見なくなったのかも知れませんね。
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by Ru_p | 2013-06-11 00:41 | アート・コレクション | Comments(0)


妄想猫の起末具連記


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