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しゃも? (北斎)

     鶏図 北斎筆(扇面)   10020  48x18

e0259194_881714.jpg

不敵な風貌?のため、ニワトリと言うよりも幾分シャモ(軍鶏)に近い気がします。
シャモは、江戸時代初期にタイ(シャム)から日本に入ってきたらしいのですが、以来交配による改良と絶種が繰り返されたので、当時のままの姿の鶏を今日探すのは難しいと思われます。

北斎が当時シャモを目にしていたと考えられるのですが、この体型からは『闘鶏』用のシャモではなく、ニワトリと交配された「シャモオトシ」と呼ばれる食肉用の比較的ありふれた鶏ではなかったのかと思われます。
そんな鶏を日頃よく観察して、依頼者の求めに応じて、或る日短時間で扇面に描いたのが、この小品なのだと思います。(「扇面」なので、折れ曲がった面に揮毫するため、大変描き辛かったことでしょう。扇子として実際に使われた物を表装するのが一般的なのだそうで、それに依る折れ皺や汚れは「景色」として楽しむものなのだそうです)

落款は『北斎』となっているので、葛飾北斎がまだ若い(40代~50歳代始め?)頃の作品だと思われます。例により、破綻のない構図と無駄のない筆運びには、さすがに「天才の仕事」と感心させられます。


北斎の描く動物たちは、何故か自画像の彼とも、どことなく雰囲気が似ている様で、独特の愛嬌を感じます。






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by Ru_p | 2013-05-10 06:35 | アート・コレクション | Comments(0)


妄想猫の起末具連記


by Ru_p

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