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見たかった『白澤図』

中国の東望山に棲むと云われる霊獣『白澤(はくたく)』に関係する賛文と像の画(版?)ですが、大昔に中国で作られた物だと思われます。


07008(軸装画 45x92の部分 Scan画質調整済:75dpi相当
見たかった『白澤図』_e0259194_09360259.jpg

見たかった『白澤図』_e0259194_09355625.jpg


原版(碑?木版?)に関しての詳細は不明で、これに似た文も画像も全くネット検索に引っ掛かりませんので、場合によっては残念ながら既に(戦争や文革などで?)残っていないのかも知れません。

この賛文の読めそうな字をなんとか拾ってみますと、下記の様に?
は検討確認中、〈 〉は類似文字で置き換え)

昔軒轅黄帝登東望山奇獣見形訽諸
大庭識者奏言此白澤也是上蒼太一
之精星妖物〈恠〉恙能辨之帝迺繪其像
几名山大川合鎮壓之萬悪消滅民人
無害僊絰云家有白澤圖可使鬼畏奴
主理常充足人養永安居有唐妙靖定
生張約賛日

黄帝大徳   博施於民   俯察地理
仰観天文   捕斬蚩尤   駈没鬼神
天下既静   物歸其根   有獣白澤
虎※頭麟身  
巍※峩雙角   燦〃美鱗
遏※群魅   若■※庄※   太一化精
於変其真   惟〈状〉與名  識吝通東
巨嶽図形   普〈帰〉他人


《2021/9/19 一部追記修正》
※の前の文字(四カ所に関して)を、識者の方の
助言に依り、修正(訂正)致しました。

「■」は、滅多に見ない、非常に珍しい漢字の為、
ブラウザの違いでか、文字化けする場合が有ります。
それの元字と思われる文字の画像を ↓ に貼ります。
見たかった『白澤図』_e0259194_19243164.jpg

更に、それに置き換えた句の「若
𡄞 而庄」に関しても、
𡄞 の如くして而して庄(おごそ)かなり」
と読み下せるのではないか(?)、との提言を頂きました。
(機器に依っては、正しく表示出来ない場合有り)







黄帝(神話伝説上、紀元前2510~2448年、中国の「三皇五帝」時代の三皇の世を継ぎ、統治した五帝の最初の帝であったとされています)のいわゆる偉人伝の様な記述で、白澤に関する貴重な解説を幾つか含んでいます。

参考でウィキペディアでの『白澤』の解説からの引用をこの下に張ります。上の文と基本的な性格・位置づけは違っていないのですが、容姿に関しては、幾つか説があるらしく、必ずしも明確な説明は述べられていません。


白澤(はくたく)は、中国に伝わる人語を解し万物に精通するとされる聖獣である。
(中略)
麒麟(きりん)や鳳凰(ほうおう)と同じく、徳の高い為政者の治世に姿を現すとされる。
その姿については諸説あるが、牛のような体に人面、顎髭を蓄え、顔に3つ、胴体に6つの目、額に2本、胴体に4本の角を持つ姿で書き表されることが多い。そのほかにも、獅子や竜のような体のものや虎の顔のものなどがある。
聡明で森羅万象に通じ、古来から病魔よけとして信じられてきた。白澤に遭遇するとその家は子々孫々まで繁栄するといわれている。
(中略)
中国の伝説上の三皇五帝の一人である黄帝が、東方巡行した折に白澤に遭遇したとされる。
白澤は黄帝に11520種の妖異鬼神について語り、黄帝はこれを部下に書き取らせた。これを『白澤図』という。
ここでいう妖異鬼神とは人に災いをもたらす病魔や天災の象徴であり、白澤図にはそれらへの対処法も記述されており、単なる図録ではなく今でいうところの防災マニュアルのようなものである。
また、後世、白澤の絵は厄よけになるとして信仰され、日本でも江戸時代には道中のお守りとして身につけたり、病魔よけに枕元においたりした。



なのだそうで、聡明な「聖獣」であって「妖怪」とは云われてません。(妖しい「神獣」とでも言うべき?)


日本に在る白澤像の出典の殆どが、中国明時代の『三才図会』や江戸時代の『和漢三才図会』『今昔百鬼拾遺』かららしく、それ以前の資料は殆ど残ってないのではないかと思われます。
ところが、上の画(拓?)の隷書体はそれよりかなり古い時代の中国の文字と思われます(漢時代が終わると余り使われなくなって)。
図様も人面ではなく、目は9個も描かれておらず、体には麒麟や龍の様に輝くウロコが有るので、どうやら
日本で広く知られている白澤とは違うタイプの様に見えます(千年以上昔にその姿の伝承が、分かれたのならば、本来の姿を知るのは難しいでしょうが・・・)。
この稀少な画(?)がなければ麒麟とも勘違いされそうですので、貴重な資料なのだと思われます。


〔頭や足先は虎かライオン風:猫科かな?
例えば、同じく架空の生き物である龍の姿の場合には、
「角は鹿・頭は駱駝・眼は鬼(幽霊)又は兎・胴体は蛇・腹は蜃・背の鱗は鯉・爪は鷹・掌は虎・耳は牛に似て、口辺には長髯・喉下には一尺四方の逆鱗・顎下には宝珠を持つ。
プロポーションは、首から腕の付け根まで・腕の付け根から腰まで・腰から尾までの長さが等比率」
と言う中国南宋時代の爾雅翼と言う博物辞典からの情報が在ったので、古今の絵師等は挙って参考にして来ましたが〕




ちょっと紛らわしかったのですが、上で引用した解説文に有った様に、本来の『白澤図』とは、白澤の姿を現した図の事ではなく、黄帝が白澤に教えられた情報を基に纏めさせた、謂わば当時の「妖怪大百科事典」の事(そこには人知を超えて起こる天災や疫病などの災難も、妖異鬼神の仕業として扱われ、それらへの対処法も記されていたらしい)なのだそうです。
既に大昔に、この世から失われてしまったとされているのですが、妖怪の資料としては最もよく知られている「山海経(せんがいきょう)」も遥かに及ばない11520種もの妖異鬼神の情報が載っていた様なので、本当に存在していたのであれば、とても残念なことで、
 
    ・・・・見たかった!







 「白澤の絵が厄よけになる」とは、ありがたい・・・ 






見たかった『白澤図』_e0259194_08402888.jpg
※2017/07/30追記
(この、掛け軸の画や賛に関して、新たな情報が見つかりましたので)



2017年1月20日発行の「復元白沢図(佐々木聡著)」という本を、(タイトルや紹介文に興味があったので)入手してみました。

そして、その本の中に、上の掛け軸と酷似の図版を見付けました。



( 「復元白沢図」P/107より ↓ 酷似の図版  )

見たかった『白澤図』_e0259194_03014631.jpg

細部を見比べると、掛け軸の方が明らかに、その基となる版に近い物と思われます。
(文字は似てはいますが、何文字かは字体が異なり、中には写し損じもある様なので)




復元白沢図」に依ると、この図版は、江戸後期の国学者屋代弘賢(1758~1841)著による『白沢考』に、中国明時代(1368~1644)の物と言われる原図から、搨墨(※)という複製方法で載録されていて、現代の「復元白沢図」に掲載された図版は、更にそこからの転載なのだそうです。

そして屋代弘賢の『白沢考』に載録された搨墨の基となった原図の方は、現在では所在不明なのだそうです。
(中国では明時代以降、日本ほど白澤信仰が普及しなかったので、白澤の図は、殆どが失われてしまって残っていないのだそうです)

その屋代弘賢の『白沢考』という本も、宮内省御陵部に所蔵、と言う事で、大変に希少な日本製の資料。
(古書検索では見付からないのに、よくぞ残っていました/現物を見てみたい・・)

さすがに専門家の研究は、徹底していて参考になります。


と言うことで、上にある掛け軸の図(拓本?版画?)がその所在不明だった貴重な「明時代」の「原図」と同じ内容(おそらく原版が同じ、又は同じ物)、と考えられそうです。

白沢考』からの酷似している図版と、掛け軸の図とを見比べた場合、白澤の像の部分は、軸の画の方に重ねて写し取り、それを版下としたかの様にも見えます。
文字の部分は書体も書法も明らかに異なるので、単に見比べて写し取り、版下として使っただけの様に思われます。
屋代弘賢の『白沢考』の現物を見ないと、正確には判断できませんが、図版の右上冒頭に書き加えられた「明搨墨本」は、おそらく白澤の像の部分のみの事でしょうが重ね写しが行われたので「搨墨」と言う表現を使ったのでしょう。


「原図」発見!と言うこと? 
この掛け軸が、現存する最古の白澤図像とか・・?

掛け軸(拓?版?)の方にある賛文の隷書体からは、その原版は明よりも古い時代に制作の可能性があります。
(おそらく、屋代弘賢の頃には「明時代」の物として、この掛け軸の画と同じか酷似の物が存在していて、それを見て写したので、『白沢考』に「明搨墨本」として載録?;既に明時代が終わってから百数十年以上経っていたと思われる頃の事でしょうから検証は難しかったのか・・)

復元白沢図」によれば、中国での白澤の姿を文字で表した確実な資料は、明時代始めに記された『明集礼』で、元時代の旗に、「虎頭龍体」の例が見られるそうです。また、明時代の『大明会典』にも、「虎頭鱗身」の図はある様です。

白澤の図は、唐時代(7世紀初頭~10世紀初頭頃)には既に世間に知られていた様です。そして、白澤に関連する記述も、六朝時代(3世紀初頭~6世紀末頃)の書とされる「瑞応図」・「宋書」の符瑞志・「抱朴子」にもあるそうですが、それがその時代の編纂と言う確実な裏付けが、必ずしも十分ではないのだそうです。


こういう話は、知った時点で記録に留めておかないと、たとえ貴重な文化財でも、将来忘れ去られてゴミ扱いされてしまう可能性もあるので、追記しておきます。



(2017/09/16追記)
※搨墨 (⇒塡墨)
 (ウィキペディアより)

双鉤塡墨(そうこうてんぼく)は、中国で行われた書の複製を作る技術の一つ。
六朝時代から唐代にかけて広く行われたが、模刻の発達とともに衰退した。
(中略)
双鉤塡墨は紙に書かれた書蹟を複写する方法で、書の上に薄紙を置き、極細の筆で文字の輪郭を写しとり(籠字・籠写)、その中に裏から墨を塗って複製を作るものである。この方法による模写を「搨模」(とうも)と称する。書道では「文字の形」そのものが重視されるため、正確に模写するためには原本を書いた人間と同等の技術が求められる。その点、双鉤塡墨による搨模は特別な技術を要せず、輪郭をあらかじめ写し取るので、熟練すれば真筆と見まごう複製すら可能になる。


と言う方法の様です。
上の掛け軸の制作方法については疑問があったのですが、これも搨墨・・???

見たかった『白澤図』_e0259194_00060426.jpg



見たかった『白澤図』_e0259194_10241162.jpg

(クリック拡大 : scan600dpi ≒ 面積で約30倍 )

ちょっとマニアック過ぎるかも知れませんが、画像を拡大すると、文字部分は手描きの様にも見えます。

例えば、既存の古い原盤(陰刻彫)の表面に墨を塗り、拓本を採ってみたが、原盤の経年劣化などにより不鮮明だったので、白く抜けた内側(文字等の)部分にのみ、丁寧に白色系の絵の具(?)を塗り、鮮鋭に見える様に工夫した物(搨墨?;部分的な肉筆)だったのではないか、とも考えられそうです。
また、それらの外側の、墨の部分は、明瞭化の為の工夫と考えられる、濃紺系の絵の具などでの増し塗りが施された様にも見えます。
(または、全くの逆で、凸版に彫られた版木に、白い絵の具を塗り、既に墨染めされた用紙に刷った、と言う可能性も考えられ、厳密な材質の検査を進めれば、制作手順の解明も可能かとは思われます)

この掛け軸の画がその様に拓本を加工した物(ある意味では搨墨か?)であれば、その元となった原盤の方は、明時代よりも更に古い物だったのではないかとも考えられますが、はたして何処にあって、何時頃誰に依って作られた物(碑?)だったのでしょうか?
(為政者の権威を高めるのが目的でしょうが)


そして、この白澤伝説は何時から、どの様に始まったのでしょうか、 と疑問はさらに深まり・・




















ところで、
『白澤伝説』に、全く別の角度からの解釈を試みた場合の、
実際に起こっていた事が基となっていると言う可能性を、
全くあり得ない、と否定することが出来るのでしょうか。
例えば、

【白澤は地球外から来た存在?】
白澤伝説は、下記の様にも読み替えられ、
①ある人物が、異様な姿の生き物と遭遇した。
②その生き物とは、何らかの意思疎通が行われた。
③その生き物から、他の異様な生物の情報が提供された。
④地球での天変地異等への、何等かの対処方法も助言された。
⑤それらの情報は、『白澤図』として、記録して残す事が出来た。
⑥その『白澤図』は、ある時損なわれ、残念ながら現存はしていない。


(賛文にある「精星妖物」の妄想的な解釈として・・・?)
高度に進んだ地球外の知的生物との出会いが有り、
地球外に実在した他の様々な異形の生物の情報や、
地球の自然災害等に関連する地質学・気象学的解釈を含めて、
彼らから、情報が提供・説明された可能性が想像出来ます。
彼らが既に地球外に去ってしまったのなら、
その痕跡が残っていない事も説明が付きそうで、

荒唐無稽で、SF的なお話の様ではありますが、
もしも逆に、地球の人類が将来、
地球外惑星の探索目的で、他の星を訪れるとすれば、
これと逆の事態が起こると想定するのも、
必ずしも不自然とは言い切れないでしょう。

もちろん、根拠など無い空想ではありますが、
数ある『伝説』の中での超常現象などの解釈には、
そんな夢のある仮説があったとしても・・・!





現実に山中で、画の様な生き物に遭遇すれば、
それを直ちに信頼するのは難しい事でしょう。
(凶暴な肉食獣の様にも見えますので)

また、鼻と口が突き出た頭部は、口唇を駆使して
人の言葉を話すには適さない形と思われます。
例え話せたにせよ、どんな状況で生まれ育てば、
そんな膨大な知識を習得出来るのかも疑問です。

しかしそれが、
生体ではなくロボットだったとしたら、

(長旅にも耐え得る長寿命な機械製の体で、
 情報を集める眼となるセンサーを多数備え、
 迅速で安定した四足歩行の移動が可能なら、
 未知の世界での危険な任務には有利)

幾らかは納得も、、、?

















    



by Ru_p | 2012-11-20 00:12 | アート・コレクション | Comments(13)
Commented by さんた at 2012-12-20 01:59 x
ありがとうございます。 前から見てみたかったものだったので思わずお礼を。存在すると思ってたんですけど、本当にあったんですね。眼福です。
Commented by Ru_p at 2012-12-20 04:47
さんたさん
コメントありがとうございます。
喜んでいただけると、こちらもうれしいです。
Commented by puh at 2014-12-25 19:34 x
11520種もあればいろいろ載ってたでしょうね。
終りの方にルとか、村、迷とか、、、
Commented by Ru_p at 2014-12-26 13:56
puh さん
おそらく、神話伝説上?の数千年前に『白澤図』が既に失われた、と言う漢時代に編さんされた話が元になり、それが広く世に伝わったのでしょう。
残念ながら、黄帝が存在した根拠もはっきりしない様ですから、その数字も含めて信憑性は極めて乏しいです。
その時代には、天変地異や疫病など人知の及ばない災難の原因を全て『妖異鬼神』のせいにしていたと考えられますので・・・でも、もしも実際に存在したのであれば非常に興味深い物です。それ程多種の図が描き分けられていたのだとしたら、恐るべき創作能力ですね。
Commented by Ru_p at 2014-12-26 17:29
>終りの方にルとか

白澤図の復刻版を誰かが作るとすれば、既に原本も複写も内容を具体的に示す資料が全く無いのですから、どんな復刻版であったとしても、誰も指摘出来ない事になるのでしょうね。是非ともお作り下さい。
Commented at 2018-10-03 17:01 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ハシモトオサム at 2021-09-14 10:00 x
私も今回貴兄が掲載なさtったものと同じ白澤図軸を所有しておりますが、讃文を伴っておりません。精細な拡大図版を掲載していただき、有難く存じます。今年令和3年、10月23日から足利市立美術館で開催予定の『諸星大二郎ー異界への扉ー』展に私の所蔵する白澤図2点が出品されますが、本来ならば貴兄所蔵の軸の方が、史料的にはより完璧なものです。記事をアップしていただき、感謝しております。なお、私も『復元 白沢図』は購入して読みました。
Commented by ハシモトオサム at 2021-09-14 11:42 x
賛文の読み下しは難しいですね。「帝頭麟身」とあるところには、「虎」字の草書体から派生した隷書が用いられており、読みは「虎頭鱗身」となっています。賛文中に登場する「帝」の字とは微妙に違う(第二画が横棒になっているでしょう?)ので、確認さなってみてください(「帝」の字に酷似する「虎」の字の隷書の一例は、https://ameblo.jp/tees8/entry-10426476680.htmlにも出ていますよ。)。なお、意味及び書体から考えて、「峩峩雙角」は明らかに「巍峩雙角」、「率退群魅」はおそらく「率遏群魅」、「若 ■ 而䖝」は最も難しいのですが、「若𡄞而庄」だと思います。「■」の部分は、「𡄞」の草書から派生した隷書の可能性が高いです。また、「庄」字は「荘」の字の草書から派生した隷書の簡略字体ですので、本来は「若𡄞而荘」と書く筈です(隷書そのものが速記・簡略字体として始まったものです)。補足ですが、「率遏群魅」は「群魅を率いて圧しとどめ」で、「若𡄞而庄」は「𡄞の如くして而して庄(おごそ)かなり」と読み下せるのではないでしょうか。貴兄が「䖝」、私が「庄」とした箇所は、中国では「虬」と読み下している例もあるようですが、ちょっと無理があるのではないかと思います。これらについては異論もあると思いますので、江湖諸賢からの御教示を仰ぎたいところですね。
Commented by ハシモトオサム at 2021-09-14 11:45 x
上記の投稿で、文字化けしているところがありますが、この字については、下記のURLで表示できますので、御覧ください。
滅多に見ない難しい漢字です。
https://jigen.net/kanji/135454
Commented by Ru_p at 2021-09-18 09:00
ハシモトオサム殿

返信が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
また、高度に専門的な知識に基づく、的確なご指摘と、貴重な情報提供を頂けた事に感謝致します。
これで、今まで疑問に感じていた、重要な四カ所の句の意味が、納得出来る様に修正出来、全体の意味も掴める状態に改善出来たと思われます。
本当に、ありがとうございます。

それと、「帝」の文字に関してですが、以前、知人に「虎を意味する文字」との指導を受けていたにも関わらず、私の、一方的な勘違いで、「帝には虎の意味がある」と、誤解していした事に気付けました。

この『白澤』に関するぺーじは、何故か閲覧者数が多い様ですので、ハシモト殿のご指摘を踏まえて、早急に、あるべき形に修正したいと思っています。

今後とも、気づきの事が有る様でしたら、よろしくご指導を、お願い致します。
Commented by 橋本倫 at 2021-09-25 08:38 x
貴信拝読。こちらこそ、素晴らしいサイトを公開していただき、有難く存じます。讃文の例えば”庄”の字は、最初に解釈なさっていた文字であるとする中国や日本の文献もあり、難しい
ところですので、議論百出であると思います。私にも完全に自身があるわけではないので、更なる情報提供を期待したいところですね。それから、妙にアクセス件数が多いとのこと、これはおそらく、白澤が美少年キャラクターとなってアニメ化されているので、そちらの方面からこのサイトに辿り着くことになるからでしょうね。
あと、10月23日から始まる足利での諸星展では、こちらの
サイトの存在することを同館関係者に紹介するとともに、
アップして下さった高精細の画像のプリント資料もお渡ししておきたいと考えています。
Commented by 橋本倫 at 2021-09-25 10:01 x
ちなみに、美少年化されていない白澤の登場するのが、TVアニメ「鬼灯の冷徹」です。それから、別の話題ですが、問題の讃文と同じ文章が、『和漢山才図絵』の中に一部引用で登場しており、描かれた白澤も中国版の狛犬のような姿です。讃文の出典については、まだ探索の余地があるようです。
Commented by Ru_p at 2021-09-27 11:24
橋本殿、

この、白澤の画の記事を、始めて投稿したのは、既に9年近く前になりますが、
その頃は、ネット上を含めて、「白澤」の文字を見る事が少なかったと記憶しております。
また、この掛け軸についての情報(原盤はどんな状態なのか?誰が何時作ったのか?)等も、全くの未知数でした。

このブログは、元々は、手元の品々の、自分自身への覚え書きを目的として始めましたが、公開した事で、多くの方々に見て頂け、評価を含めて、様々な情報も頂き、それらを改めて、世間に(幾らか後の世も含めて)発信する事が出来る事を嬉しく思います。

頂いたコメントを含めて、この白澤の画の情報が充実する事になりましたので、橋本殿には、深く感謝しております。

賛文の画像がお役に立てるのであれば、幸いです。


妄想猫の気まぐれ記(ジユウビョウドウ)


by Ru_p

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